私はこう思う!

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物流とエネルギー 

濱崎 みちゑ氏 michie hamazaki
えひめエネルギーの会代表/(有)文具ハウス・友 代表取締役社長

昭和の頃、物流の主流は鉄道“国鉄”だった。
線路でつながり時間通り届く利点があり駅で預かった荷物をユーザー指定の駅まで運ぶ 「チッキ」と呼んでいた頃がありました。
私も就職で“花の都東京銀座”に出てくる時「チッキ」を利用して布団袋の中に衣類を詰め込んで、かまぼこ板に住所を書き預けると寮まで届いていました。
当時は国鉄と宅配便のコラボを既に行っていたようです。
1986年(昭和61年)に終了。

同時進行でトラック物流の時代が企業に、個人になくてはならない存在になりました。
コロナ禍の3年間は特に緊急事態宣言で行動範囲が制限され、宅配が急増。
当時ドライバーは命がけでハンドルを握っていただろうと思いました。
終了した「チッキ」、JRの利用客が減った列車に産地直送便「山形のサクランボ」など新幹線で運んだニュースがありました。緊急処置だったのでしょうが一時的に復活しました。
コスト面・環境負荷にも有利な物流方式。

ネット通販は1993年(平成5年)から、それに類似したメーカが増えてきました。
自社もネット通販を基盤に起業しているので直接影響してきています。
燃料高騰が配送料の負担も増えてきています。
2021年度の宅配便取扱個数は49億5,323万個。
ネット通販拡大でドライバー不足。ウクライナとロシアの戦争で燃料高騰益々物流圧迫。
2022年3月異業種コラボ運送スタート。空いたスペースを他社の商品で埋めていく。
お互いの共通課題の物流問題を検証していく中で重量面・容積面、両方でほぼ100%。
積載率、両社のトラック使用台数約20%削減といい例も検証されています。

しかし2024年4月から時間外労働の規制が強化。
時間外労働時間の上限を年間960時間に制限となると1日4時間までの勤務。 
運べる荷物が減り給料減のためドライバー不足。
企業は運送費支払っているが個人は優遇されていることが多く無料。
荷物は空を飛んでくるのではなく、何人もの手を渡って手元に届く。
個人宅配送は留守の場合、再配で負担がかかり、経費もかかる。荷物受け取りはいい環境に努めてあげてほしいです。

海外では“シベリア鉄道”貨物列車を利用していたがすべて取りやめ。
ロシアとウクライナ戦争で確実に運べるという保証がない。
ルーマニアの港からオランダ、ドイツの港からインド洋など新ルート物流網を開拓中など。
海外と日本の物流の悩み、関係無いようで連鎖ドミノのように繋がっている。
うまく回らないとドミノ倒し、住みづらい未来でなく、過ごしやすい日々にしていくために、
さあー どうすればいいでしょうか、この問題語りつくせません。

(2023年4月)

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