私はこう思う!

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講演を聴いて

寺瀬 千恵氏 chie terase
西内野コミュニティ協議会会長

今年の夏は米どころ新潟の田んぼが悲鳴を上げています。高温の上に降水量「ゼロ」が続きます。自然の前には成す術が見当たらないのです。そんな日々に、気象予報士の森朗氏に「怖い雨はなぜ増えたのか?~異常気象と環境問題~」と題して講演をしていただきました。

米どころ、酒どころの新潟県の地形やこれまでの気象に触れて、「一年中水が豊富なこと、川が多いこと、沖積平野、盆地、河岸段丘の地域があること、冬は雪に閉ざされること」など、これまで当たり前としてあまり気に留めていなかった新潟県の地形などをなるほどと再確認する機会になりました。

近年の異常気象に触れ、今起きていることを①暑い。②毎年の大雨という2点に絞っての説明やエルニーニョやラニーニャ現象、短時間大雨の気象増加にどうしたらいいのか?など、多岐にわたっての解説やさまざまなエネルギーに一長一短がある説明もありました。

そして講演資料では、地震や火山災害を除いての自然災害による死者や行方不明者数が一覧表に示されていました。全国で発生している崖崩れ、地滑り、外水氾濫、内水氾濫など線状降水帯が及ぼす影響に注意し、必ず最新のハザードマップを確認すること、そして万一に備えて備蓄の必要性や警戒レベルによる防災気象情報にも説明がおよびました。

私は、防災士資格取得のために学んだ「防災士教本」を帰宅後開いて確認しました。地域での避難所運営を繰り返し訓練しなければ! と。さまざまな方法で、住民みんなで「いざという時」に備えているけれど、今回の講演会は更にそれを後押しする機会となりました。大きな災害が起こりませんように! と願いながら。

(2023年9月)

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