私はこう思う!

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リテラシー考 

福村 敬香氏 takako fukumura
松江エネルギー研究会副代表/英語講師

最近の車はよくしゃべる。先日も「今日(9月8日)は識字の日です」と教えてくれた。「リテラシー」。こちらの方が馴染みある言葉かもしれない。

私は、3年前に島根大学医学部医学科修士課程を卒業した。修士論文のテーマは、質問調査による「松江市在住の壮年期市民のヘルスリテラシーと生活習慣について」だ。 相対的に「疾病予防」の意識は高いが個人の生活習慣を改善したりヘルスケアに対して判断する能力は低い結果となった。

今、コロナに対する予防策は徹底されているが、これはリスク情報の理解と意味づけ能力が高いことを意味する。では、ステイホームも進む中、運動をするなど自身のヘルスケアに関心を持っている人がどれだけいるのだろうか。「わかっちゃいるけど…」。かく言う私も意思決定ができない一人である。

あふれる情報の中で、健康情報について判断できないと考える人が多い結果も出た。マスメディア情報の信頼性には、「いつの情報か?」「何のために書かれたか?」 「書いた人は誰か?」「元ネタ(根拠)は何か?」「違う情報と比較したか?」を基準に判断すると良い。略して“い・な・か・も・ち”(中山和弘氏「健康を決める力」)。
では、エネルギーリテラシーはどうか。

折しも、原子力規制委員会は、中国電力島根原子力発電所の2号機(BWR)の原子炉設置変更許可を正式決定した。約7年9カ月の期間を経ての合格だ。再稼働に向けて住民への理解活動が始まる。

それに伴い松江エネルギー研究会では、まず中国電力社員やその家族の理解、応援リテラシーを上げる必要があるとし、ご存じ金田武司先生((株)ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役社長)にご講演いただくことにしている。

私のエネルギーリテラシーは、ETTの勉強会、講演会に欠かさず参加することで上げていきたいと思っている。

(2021年9月)

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