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東京オリンピックとSDGs 

中野 和江氏 kazue nakano
あすかエネルギーフォーラム理事

新型コロナパンデミックの最中、緊急事態宣言下の東京で、2020東京オリンピックが無観客で開催された。開催反対が多かったが、開始早々日本のメダルラッシュが始まり、テレビ・新聞がオリンピック一色になり、私も巻き込まれて盛り上がり楽しんだ。

33競技339種目206の国と地域の1万人を超える選手が一堂に会したことは意義がある。国を背負ったアスリートが躍動するのを身近に感じ、競技自体の特色も理解できた。新しかったのは、スケートボードの10代選手たちが見せた「より楽しく」競う様子に若さへの期待を生んだ。ゴルフでは整備された美しいグリーンに見とれ、自然に安らぎを感じた。

テレビ観戦のすべての場面でITの進歩を目にした。そのおかげで楽しみが深くなったのだが、競技の判定をロボットが行う時代になるのは心配だ。

私がコロナ禍ですっかり飛んでいた大会ビジョンは “スポーツには世界と未来を変える力がある。” コンセプトは「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」。2015年の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」SGDsのロゴのスタイルで、2016年から8テーマの参画プログラムを広報した。テーマの中に「持続可能性」「日本の最先端の技術を発信 経済・テクノロジー」もある。小項目に・持続可能な低炭素都市の実現・持続可能な資源利用の実現・高品質の安全や・環境に優しい水素社会の構築があり、水素社会に関しては4件実施されていた。「外国人も一緒に ワールドワイド」の中に「SDG ZONE at TOKYO」があり、国連広報センターの字幕付き動画があったので見た。スポーツのチームワークで地球の持続可能性・気候変動対策の行動をしようと対談形式で呼びかけている。SDGs報告の2020版は前年度と異なり、目標ごとにコロナ前/コロナ後を載せ、「誰一人取り残さない」という目標を追加したと話していた。

私には「チーム」がキーワードに残った。コロナパンデミックは歴史的な出来事になる、今はその渦中なので気を緩められないが、エネルギーなどへの関心も忘れず幅広く学習していきたいと思う。

(2021年8月)

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