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原子力発電は必要なベースロード電源

松田 うめ子氏 umeko matsuda
立地地域オピニオンリーダー/ユーチューバー

ある生命保険会社の川柳コンクール100選の中に「また値上げ 節約生活 もう音上げ」といった句がありました。昨年から、軒並み物価上昇が続き著しい家計への影響は誰しもが感じていることと思います。

ウクライナ情勢を鑑みても、国を最低限維持する大きな3本柱は、防衛・食料の確保・エネルギーの確保ではないかと思います。日本の食料自給率は40%を切っており、エネルギー自給率においては約11%です。そのほとんどを他国に依存していると言っても過言ではなく、他国に何かあれば即影響が及ぼされます。資源・エネルギーの安定的な確保に向けてこれまで以上に、供給源の多様化・調達先の高度化を進めていく必要があると思います。

また、地球温暖化による災害が後をたちません。近年新たに線状降水帯といった言葉も日常的に使われるようになってきており、水害による大災害も頻発しています。地球温暖化についての講演会に参加するにつれ、地球規模での環境破壊を目の当たりにした時は、衝撃的でした。エネルギーの安定的かつ供給を大前提に、脱炭素の取り組みが求められるところです。

各エネルギー源は、現時点では、安定的かつ効率的なエネルギー需要を一手に支えられる単独の完璧なものはありません。ならば多様なエネルギー源の組み合わせが必要で、再生可能エネルギーの導入や安全性の確保を大前提に原子力発電は、一つのベースロード電源として必要であると考えます。

昨年の秋、島根原子力発電所の見学会に参加し、勉強する機会がありました。主に、最終建設工事の最終段階を迎えた3号機(137.3万キロワット)を中心に案内いただきました。まだ稼働していないので、細部まで見学することが出来ました。無数の機器が配管へとつながり、一つのシステムとして稼働すると思うと、人間の叡智の結集を感じずにはいられませんでした。

一日も早く、安全に稼働しエネルギーを供給して欲しいと思いました。

(2023年2月)

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