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冷蔵庫から見える省エネ

石原 孝子氏 takako ishihara
松江エネルギー研究会代表

家庭の中で一番の働き者は何と言っても365日24時間働いてくれている冷蔵庫だ。家電製品の中でも最大の消費電力量であるが、今どきの冷蔵庫は、それぞれ10年前に比べると、2017年度版で約47%の省エネ。2016年度版だと43%、2015年度版は72%、2014年度版は43%と、年によりデータにバラつきはあるものの、企業努力の賜物で省エネが進んでいる。(詳しくは家電製品協会「スマートライフおすすめBOOK」参照)

それぞれの冷蔵庫に、私たちは成績表と言っている製品表示表が付いているのはご存知?メーカー名、製造年、容積、寸法、消費電力量等々と。これを見るだけで冷蔵庫の電気代がザックリだが分かる。

地球温暖化防止の観点から、いかにCO2を削減するか、省エネをするかになるが、10年以上前の冷蔵庫であれば、是非買替をとお願いしている。これは地球温暖化防止活動推進員として、うちエコ診断士として、省エネエキスパートとしての私の仕事だ。

一昨年、秋庭悦子氏と増田明美氏の講演会後に鼎談を行なった折、冷蔵庫の話が出たついでに、会場の方々に冷蔵庫の保有台数について聞き取りをした。両名の驚きは隠せなかったぐらい、2台以上保有者は半数以上であった。松江のような都市部でもそうであった。理由は様々ではあるが、単身赴任中に使用していた物、ワインやお酒にビール用、お米用、漬物用、冷凍庫専用等々である。島根県内で都市からちょっと外れると平均が3台以上になる。これが近年の冷蔵庫であればまだしも、それぞれが10年以上前の物であるから問題である。我が島根県だけの問題ではないと思うが、県を挙げて冷蔵庫の削減をしようと話している。 

冷蔵庫を敢えて持っていない友人は、冷蔵庫がない事で食文化が昔の暮らしに戻ったと話した。買い物も必要分だけの購入。作り過ぎもなく、乾物など豆類が中心となり健康になったと。そう考えると冷蔵庫からライフスタイルも見直しをする時期かもしれない。

(2018年2月末)

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