私はこう思う!

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一日も早い再稼動を

政野 澄子氏 sumiko masano
福井県女性エネの会 会長

日本のエネルギーの将来について考えてみると、原子力は間違いなく必要だと思う。何故なら、日本列島には資源がとても少なく、その上、四面海に囲まれているので、電気を他国から買う事も出来ない。当然、水力、火力、原子力、再生可能エネルギー(太陽光、風力)などのエネルギーミックスによって賄っていかなければならない。

福島第一原子力発電所の事故があって、現在では原子力発電所は全部停止しており、年間3.6兆円(毎日100億円)もの国富が海外に流失し、その上CO2排出量は増加している。福井県民の中からも「もう原子力発電所は無くてもいい」との声が聞かれ…とても淋しく思う。理由は、一度の停電も無く快適に暮らせるから火力発電で充分だとの声。

各電力会社は電気の供給の為に、原子力の代替えとして石油、石炭、天然ガスなどを外国から買い、その費用は代替分だけで一日100億円におよぶ。驚くと同時に、この実情をもっと早く知り、多くの人に情報発信すべきであったと深く反省する。

安倍総理大臣は2030年には、2005年比でCO2の排出を26%削減する目標を明示した。やはり原子力発電を20〜22%位に稼働させないと目標達成は無理だと思う。

実のところ私は、福島第一原子力発電所の事故以前の様な、水力、火力、原子力、再生可能エネルギー(太陽光、風力)などの電源比率としてほしいと思う。各電力会社共、福島第一原子力発電所の事故以来、水源の多重化、電源、ポンプ、その他諸々考慮し、安全性に向けた取り組みをしている。一日も早く再稼働出来る事を祈りつづけ、今私に出来る事を探し出し、一生懸命啓発活動に取り組みたいと思う。原子力の必要性について、もう一度考えてほしい…これが私の願いである。

(2015年7月末)

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