私はこう思う!

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一日も早い再稼動を

政野 澄子氏 sumiko masano
福井県女性エネの会 会長

エネルギー問題や環境問題にかかわって30年。当初は数多くの誹謗中傷に合うが、くじけず、正しい事を学ぶ事に対し自信を持って行動してきた。以後、理解者も増え、学習団体として平成12年、福井県女性エネの会を結成する事ができた。“見る、聞く、学ぶ” をモットーに会員共々熱心に取り組んでいる。

最近、耳障りな言葉がある。「核のゴミ」・・・どうしても立地県に住む者としては抵抗を感じる。今迄、原子力発電所で燃料として使用してきたウランのおかげで産業、民生、運輸部門等では永い間、恩恵を受けてきた。それを思えば、「ゴミ」ということばには少々抵抗を感じる。

使用済燃料は最終的に地下300mより深い所に地層処分する事を学習した。

昭和45年、福井県に立地する原子力発電所から大阪万博会場に送られた電気は “原子の灯” と称えられた。私は福井県に生まれた事に感謝すると共に、子どもや孫に誇りを持たせたいという思いに浸った。

しかし、3.11東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故以来、世の中は一変してしまい、タイムスリップしたように「原子力発電は危険だ、恐い、もう必要ない、“脱原発”、“原発ゼロ” 」と電気を湯水のように使っている消費地からの声は続く。

現在、国内の原子力発電は全部止められている。各電力会社は福島の様な事故は二度と起こさないため、莫大なお金をかけ、防波堤のかさ上げや防潮堤、水密扉(構内に水が入らぬ様)、電源車、大容量ポンプ車等を『備える、さらに備える』のキャッチフレーズで安全対策に力を入れている。その現状を知ってほしいと思う。

今や地球環境問題に大きく変化が出ている。原子力発電に代わって電力安定供給のために稼動し続けている火力発電。燃料費の増加、二酸化炭素排出量の増加による温暖化や、気候変動を体で感じ、日本の将来を考えたとき、「早く原子力発電を稼動させてほしい」との声が同様に私の思いに重なる。

政府はエネルギー基本計画で原発を重要なベースロード電源と規定した。

「日本の脱原発論は世界の非常識」との記事を見て、本当にそうだと思う。もっと永い目で物を判断できる日本人になりたい。一日も早く規制委員会の先生方に審査していただき、安全、安心が確保でき次第、稼動させていただきたい。産業面も活発になれば世の中の景気はもっとよくなっていく事だろう。

(2014年7月末)

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