私はこう思う!

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食品照射で安全に美味しく食べられるものがある

松村 紅実子氏 kumiko_matsumura
オフィス計都代表/フリーアナウンサー/Think オーレ!主宰

メンバー勉強会で聞いた、「エネルギー関連には文学的表現と工学的表現があり文学的表現は甘い言葉で興味は引くがわかりにくい」という話に苦笑。電力の自由化…自由という言葉がどうもひっかかる、という訳だ。

かつて各地に「多目的」という名のホールが出現した時も多目的とはなんだ!という議論が沸騰した。思えば、「地球温暖化」「温室効果ガス」も紛らわしい。70年代は地球寒冷化と言われ氷河期が来るのかと驚いたが、「温暖化」では暖かく過ごし易くなるという程度にしか響かない。「温室効果ガス」もビニールハウスに効果があるガス?と笑えぬ話も。毎年酷くなる暑さや自然災害への警告にはほど遠い文学的表現ではないか。

一方、低炭素化時代、と聞くとドキッとし関心も高くなる。大分で話題になった温泉利用の「湯けむり発電」は工学的表現では「トータルフロー発電」だが、比較される「バイナリー発電」よりも親しみがあって気軽に出来そう…と思わせる。実は120℃以上の自噴泉や技術者、計画書提出等が必要なのだが。表現は文学的にも工学的にもうまく使わねばなるまい。そこで登場するのが「再生可能エネルギー供給率・自給率日本一!の大分県」の話。なんと分かりやすい文工両刀表現だろう。

おんせん県大分のCM「シンフロ」はご覧頂けただろうか。源泉・湧出量とも日本一の大分が誇る温泉でのシンクロナイズ。言葉遊びでも興味津々。陽気で怠慢なヨダキズム(よだぎい : 大分の方言で「おっくうだ」の意味)から「東洋のスペイン」と称された大分は多様なエネルギーに恵まれ、次世代エネルギーパークの認定県だ。その視察ツアーから始めた会の名は、大分のローカルエネルギーを考える会「Think オーレ!」。頭文字のOLEはあの闘牛士の掛け声。実は、恥ずかしながら温室効果ガス排出量も日本一…。工業地帯のせいとばかりは言えない。

エネルギーへの関心を高め自身のエネルギーに変えることが真のエネルギーミックスだ、とオーレ!の掛け声を上げる。

(2016年2月末)

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